ウイルスと細菌の違い

ノロウイルスが 全国で猛威をふるい、インフルエンザウイルスも流行っています。中国の日本人学校で働いている友人から走査電子顕微鏡(SEM)を使った理科教育をしたいので、ウイルスのSEM画像を手に入れてほしいとのメールがきました。細菌と異なるウイルの特徴として知られていることは次の通りす。ウイルスは、①生きた細胞の中でしか増殖できない、つまり単独では生存できません。②細胞壁をもたずタンパク質の外壁と内部に核酸(遺伝子)を持つという単純な構造をしています。③大きさは20~200nmで細菌の1/10~1/200です。④抗生物質が効きません。国立感染症研究所から入手したインフルエンザウイルス、ノロウイルス(Φ30nm)、A型肝炎ウイルス、エイズウイルス、エボラウイルス、ジカウイルスのSEM写真をりました。抗ウイルス材料として、酸化チタン粒子、銀ナノ粒子、白金ナノ粒子などが知られています。ウイルスに効く薬は開発されていないが、ワクチンの接種で、ウイルス感染の一部が予防できます。